グローバルCOEプログラムは、平成14年度から開始された「21世紀プログラム」の後継版で、国際的に卓越した教育研究基盤を支援して、国際競争力のある大学づくりを推進することを目的とする文部科学省の事業です。本拠点は、平成19年度グローバルCOE「学際・複合・新領域分野」に応募し採択されました。また、本拠点は、採択時に63拠点のうちとくに高い評価を受けた重点配分11拠点に選定されました。

 愛媛大学では、平成14年度「21世紀COEプログラム」に「沿岸環境科学研究拠点」(拠点リーダー:田辺信介教授)が採択され、 「沿岸環境科学研究センター(CMES)」が中心となり、5年間で多大な成果を上げてきました。この21世紀COEプログラムの成果に基づく新しい拠点形成計画が高く評価されたことが、今回のグローバルCOEプログラムの採択につながりました。

 グローバルCOEプログラムでは21世紀COE以上に人材育成に力を入れることが求められています。本拠点では「学際性豊かで国際的に活躍できる若手研究者の養成」を大きな目標として掲げ、独創的研究のための研究費支援、国際学会等への派遣や海外研修留学等の様々なプログラムを企画しています。さらに、平成19年10月に本学理工学研究科に開設された「アジア環境学特別コース」も、人材育成計画の中の重要な目玉です。

 研究面での目標は、CMESが世界をリードしてきた化学汚染に関する諸研究を、各研究者の連携によりさらに高度な学問体系として発展させることです。具体的には、アジア地域をフィールドとし、化学物質による環境・生態系汚染の(1)実態解明、過去の復元、将来予測 (2)動態解析とモデリング (3)生体毒性とリスク評価 という3つの研究課題を遂行します。沿岸環境科学研究センターの附属施設である生物環境試料バンク(es-BANK)や、同センター出身のアジア人研究者によるアジア環境研究者ネットワークは、上記の教育研究プログラム推進のためのユニークな基盤として位置づけられています。

 こうした活動を通して、教育プログラムが高度な研究を生み、その成果が優れた人材の育成に回帰する発展的連鎖システムを形成し、世界の環境学の発展に貢献すること、さらに本学の先端的教育研究組織・基盤的教育研究組織と密に連携し、愛媛大学憲章「地域にあって輝く大学」の実現に向けて本学教育研究拠点の形成に貢献することが大目標です。
 
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