活動報告
第14回グローバルCOE若手の会特別セミナー
講演中のMs. Anna 静聴する若手研究者
期間 平成22年5月12日(金)  10:30-12:00
開催場所 愛媛大学 総合研究棟1 4階会議室
概要
プログラムなど
題目:Halogenated Environmental Pollutants in Greenland Shark
      (Somniosus microcephalus)

講師:Ms. Anna Sofia Strid

発表言語:英語

要旨はこちらをご覧ください。






問い合わせ
COE支援室
愛媛大学沿岸環境科学研究センター
E-mail: global'at'dpc.ehime-u.ac.jp  Tel./Fax: 089-927-8178/8167

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報告  以下、このセミナーに参加した理工学研究科 博士課程1年 水川葉月さんによるレポートを紹介し報告といたします。
 平成22年5月12日(水)、愛媛大学理学部総合研究棟Ⅰ増築棟4階会議室において、第14回グローバルCOE若手の会特別セミナーが開催されました。今回のセミナーでは、スウェーデンのストックホルム大学博士課程の学生であるMs. Anna Sofia Stridをお招きし、Halogenated Environmental Pollutants in Greenland Shark (Somniosus microcephalus)という演題でご講演いただきました。
 Greenland Shark(ニシオンデンザメ)は北大西洋の極域に生息している深海性の大型サメです。長寿命で高次栄養段階に位置することから、汚染物質を高蓄積していると考えられ、ストックホルム大学の研究チームはこれまでに様々な化学物質をニシオンデンザメから検出しています。その結果、ニシオンデンザメの肝臓中ダイオキシン濃度は、極域生態系の頂点に位置するホッキョクグマよりも高値であることが明らかとなり、Ms. Stridは、このサメの汚染実態や代謝力の弱さなどについて紹介しました。さらに、Ms. Stridは近年、臭素化ダイオキシンの前駆物質として注目されている天然生成物もしくは代謝産物であるメトキシ化のポリ臭素化ジフェニルエーテル(MeO-PBDEs)や水酸化PBDEs(OH-PBDEs)なども分析し、蓄積特性や生物の代謝能についての成果も紹介しました。ニシオンデンザメは昔からヒトとの関わりが深く、食用、産業用資源として捕獲されてきました。食用となるサメの肉にはトリメチルアミンオキサイド(TMAO)が高蓄積しているため、ヒトへの毒性影響が懸念されることも紹介しました。講演後は参加者から多くの質問が寄せられ、参加者の関心の高さが伺えました。今回の講演では、写真などを含めて分かりやすく説明され、若手にとって極域海洋生態系の汚染実態を理解する良い機会になりました。
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