活動報告
   第25回  グローバルCOE 特別セミナー
講演中の木下博士 静聴する参加者
期間 平成22年5月27日(月) 16:00-18:00
開催場所 愛媛大学 総合研究棟1 4階会議室
概要
プログラムなど

講師:木下 泉博士

所属:高知大学 総合研究センター 海洋部門 教授

題目:稚魚研究のススメ:特に有明海を例にとって

使用言語:日本語







問い合わせ
COE支援室
愛媛大学沿岸環境科学研究センター
E-mail: global'at'dpc.ehime-u.ac.jp  Tel./Fax: 089-927-8178/8167

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報告  以下、このセミナーに参加しました、理工学研究科 博士課程1年 飯田緑さんによるレポートを紹介し、報告といたします。
 平成22年5月27日に愛媛大学城北キャンパスにおいて第25回グローバルCOE特別セミナーが開催されました。このセミナーでは高知大学総合研究センター海洋部門教授である木下泉博士をお迎えし,「稚魚研究のススメ:特に有明海を例にとって」と題した講演をお願いしました。 木下博士らの研究の舞台は,日本最大級の干潟を持つ有明海です。有明海では1997年4月に潮受け堤防が完成し,諫早湾の干拓事業が推進されました。今回のセミナーではこの諫早湾干拓事業の歴史から,当事業が行われた諫早湾と行っていない地区を比較し、その生物多様性や有明海固有種の稚魚への影響,また海流や塩分などの調査結果について紹介されました。
 木下博士らの独自の調査によると1970年代すなわち干拓事業開始前の調査で得られた稚魚の種類と数を現時点での結果と比較したところ,諫早湾干拓事業の影響は有明海固有種の稚魚に克明に現れていることが明らかとなりました。環境再生の道は残されているのか?木下博士は疑問を投げかけています。
  諫早湾潮受け堤防の閉門が開始されてから今年で13年が経過しています。現在,私は25歳なので閉門がおこなわれた当時は12歳でした。たくさんの鉄の板で海が仕切られる映像を見てから13年,私の中でこの問題は社会の教科書に載っている歴史の一部と化していましたが,この講演を拝聴して,現在でも諫早湾干拓事業の問題は現実に日本に存在している社会問題なのだと再認識しました。25歳になった今,環境問題は政治と環境が絡んだ予想以上に大きく複雑な課題となって私の前に現れました。21世紀を担う環境科学分野の若手研究者として,このような問題に立ち向かっていかなければならないと感じています。
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