活動報告
   第27回  グローバルCOE 特別セミナー
講演中のKyoung-Woong Kim 博士 静聴する参加者
期間 平成22年8月19日(木) 16:30-18:30
開催場所 愛媛大学 総合研究棟1 4階会議室
概要
プログラムなど

講師:Prof. Kyoung-Woong Kim
    
所属:School of Environmental Science and Engineering Gwangju Institute of Science and Technology

題目:アジア諸国の地下水ヒ素汚染機構およびヒトへの健康影響について

使用言語:英語

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愛媛大学沿岸環境科学研究センター
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報告  以下、このセミナーに参加しました理工学研究科博士課程1年 江口哲史さんによるレポートを紹介し、報告といたします。
 平成22年8月19日愛媛大学総合研究棟1 増築棟 4階会議室において、第27回グローバルCOE 特別セミナーが開催されました。今回のセミナーでは、 Gwangju Institute of Science and TechnologyのKyoung-Woong Kim教授をお招きし、Arsenic Geochemistry and Human Issues in Asian Countriesという演題で、ご講演頂きました。Kim教授はメコンデルタ周辺の土壌と地下水のヒ素汚染に注目して研究を進めています。講演ではまずはじめにベトナムやカンボジアの地下水や土壌汚染が極めて深刻であることが報告されました。これら地域の井戸からは基準値を大きく上回る濃度のヒ素が検出されており、中でも浅い井戸やメコン川流域に近いほど濃度が高くなる傾向が明らかにされました。続けてこのような地下水を使用している住民の汚染実態について示されました。それによると、これらの地域では皮膚の角質化や肌の色素沈着など、ヒ素の慢性毒性の症状が見られていました。最後に、地下水のヒ素除去技術について報告がなされました。サンドフィルタ方式では、ヒ素の除去率は70 %程度と低くはありますが安価であるという特徴があり、いっぽうナノフィルタ方式では除去率は99 %以上と高性能ではありますがコストがかかります。これら二つの方式の比較を中心に活発な議論が交わされました。メコンデルタ周辺では地下水中のヒ素濃度が極めて高いため、サンドフィルタ方式では十分でないとの見解が示されましたが、コストを考えると現実的にすべての地域に導入することは難しいと考えられます。この問題に対してはコストダウンや海外からの支援が必要と考えられます。
 Kim教授らは環境・ヒトの汚染実態を解明するだけではなく、それらの問題を解決するための手段を併せて研究を進めています。汚染の研究を行う上で、問題の存在を示すだけではなく解決を見据えて研究する重要性について、本セミナーであらためて学ぶことができました。
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