| 期間 |
平成23年1月28日(金) 17:00-18:00 |
| 開催場所 |
愛媛大学 総合研究棟1 4階会議室 |
概要
プログラムなど |
題目:アフリカツメガエルをモデルとした器官発生メカニズムの解析
講師:堅田 智久先生
所属:杏林大学医学部薬理学教室 助教 理学博士
発表言語:日本語
スライド:英語
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問い合わせ |
COE支援室
愛媛大学沿岸環境科学研究センター
E-mail: global'at'dpc.ehime-u.ac.jp Tel./Fax: 089-927-8178/8167
E-mail送信時には'at'を@に変更してください。 |
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報告 |
以下、このセミナーに参加しましたグローバルCOE研究員 西本壮吾さんによるレポートを紹介し、報告と致します。 |
平成23年1月28日(金)、愛媛大学総合研究棟Ⅰ増築棟4階会議室において、第15回グローバルCOE若手の会特別セミナーが開催されました。今回のセミナーでは、杏林大学医学部薬理学教室
助教の堅田智久先生をお招きし、「アフリカツメガエルをモデルとした器官発生メカニズムの解析」というタイトルでご講演いただきました。講演では、発生学とはどの様な学問なのか、といった基本的な解説に加え、モデル動物としてアフリカツメガエルを利用するメリットと臓器発生に関わる遺伝子の働きについて、最新の知見を紹介していただきました。
発生学は、再生医療、生殖医学、奇形誘発などを理解する上で非常に重要な学問であると言えます。特に、発生過程での奇形発生率は1%程度と言われており、抗てんかん薬や抗ガン剤、抗生剤により誘発される奇形発生率も約1%とされています。つまり、奇形発生率が同数であるということは、発生初期に薬物投与と同程度の環境化学物質の母胎暴露が起こり、胎盤を通じて奇形発生が引き起こされると換言できます。
発生過程のさまざまな時期で重要な働きを担っているNotchシグナルは、隣接した細胞間で機能します。転写段階で必須となるMastermindは、Notchの細胞内領域(NICD)とSu(H)の複合体に結合し、標的遺伝子の転写を活性化します。堅田先生は、アフリカツメガエルの胚を用いた強制発現実験や阻害実験により、Mastermind遺伝子の様々な機能解析を進めておられます。解析の結果、MastermindはNotchシグナルを阻害する条件において、神経形成が誘導され、NICDとSu(H)の相互作用がなくても神経形成を誘導することがわかりました。つまり、Mastermind遺伝子の機能には、Notch非依存的に神経マーカーを誘導する働きがあることが明らかとなりました。
堅田先生の研究に対する参加者の関心は大変高く、講演後は聴講者から時間を大幅に超過する程、多数の質問が寄せられました。幾つかの質問に対しては、堅田先生の未発表の情報も含め、詳細かつ丁寧にご回答いただくなど、非常に有意義な講演となりました。アフリカツメガエルを用いた発生メカニズムは、発生過程において化学物質の影響を明らかにするための新規評価系の一つとして利用できると思われます。今後の共同研究等、新たな展開が期待されます。 |