報告
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2009年10月3~4日の2日間,東京都港区の東京海洋大学品川キャンパスで開催された第15回日本環境毒性学会・バイオアッセイ研究会合同研究発表会において,大学院理工学研究科博士課程2年の宋 準榮さんと沿岸環境科学研究センターの野見山桂助教の発表が,若手研究者を対象とした奨励賞を受賞しました。同賞は多数の若手対象者の中から2名に与えられたものです。
宋さんの発表演題は,「Effects of heavy oil pollution on
outbreaks of viral disease in
fish」で,沿岸環境科学研究センター生態系解析部門の北村真一准教授の指導のもとで取り組んだ研究です。同研究では、重油曝露とウイルス感染の複合ストレスがヒラメに大量死を起こし、その原因が、アポトーシスの誘導低下であることを分子レベルで明らかにしました。化学物質が感染症を誘発するという興味深い現象を分子レベルで緻密に解明した業績に加えて、流暢な日本語でのプレゼンテーション能力も審査員から高く評価されました。
野見山助教は「バイカルアザラシ血中に残留する水酸化PCBsの蓄積特性とリスク評価」と題して研究成果を発表しました。同研究では、高濃度のポリ塩化ビフェニル(PCBs)に汚染されているロシアのバイカルアザラシに注目し、PCBs代謝物の水酸化PCBsが血中に高蓄積していることを明らかにしました。また、同血中の甲状腺ホルモン濃度を測定した結果、残留する水酸化PCBsがバイカルアザラシの甲状腺ホルモンをかく乱している可能性を示し、代謝物による生体や環境の汚染実態解明とリスク評価の必要性を訴えた点が評価されました。
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